製造業
懐の深〜い「社会の父」がジマン! 株式会社ニッショウ
チャレンジを快く
受け入れてくれる社風
ニッショウは木材を加工・販売する企業で、中でも得意ワザはプレカット。本来は大工さんが手間ひまかけて木材に印をつけ、柱材や梁として加工する作業を、工場で事前に手がける仕事です。工期が短くなったり、現場のゴミが減ったりとメリットが多く、今や建築業界の主流になっています。
工場で木材を加工するために、お客様の図面からPCで建物の骨組みを描くのがCAD。久保瑠さん34歳と今田淳さん32歳はその先輩後輩コンビです。
左端が久保さん、右端が今田さん。代表の松原さんと。
「僕は赤平出身。高校生のころ、就職先は通勤がラクな会社がイイな〜と思って市内のニッショウを選びました(笑)」
なんとも正直な久保さん。じゃあ、今田さんはどうしてニッショウを?
「自分は久保さんと小中高が一緒でサッカー部の後輩でもあります。実は都会に出ることも考えていましたが、一緒に働こうと誘ってもらったんです。センパイの言葉はムゲにはできないぞ…と(笑)」
入社後は木材の種類やカット方法を学ぶためにも、工場からスタートするのがニッショウ流。2年ほど経験を積んでから、適性に合った部門に配属されます。
「僕の場合は上司にCAD部門で働きたいと頼み込みました。お客様の担当者と電話や対面で打ち合わせをして、建物の〝モト〟を作るという責任の重いシゴトに憧れていたんです」と久保さん。スタッフのチャレンジを快く受け入れてくれるのも会社の自慢だと笑います。
今田さんが先輩の久保さんに、図面のチェックをしてもらっています。
完成した建物を見ると、
やっぱりカンゲキ!
「実は…」と少し曇った表情で切り出したのは今田さん。聞けば、25歳のころに一度会社を辞めたのだそうです。
「僕も久保さんを追っかけてCADオペレーターになったものの、PCが得意でもなければ、お客様と渡り合える知識もまだなくて…。しばらくすると自信を失っちゃったんです」
滝川市で別の仕事に就いた今田さん。ところが、3カ月も経たないうちに、ニッショウにUターンすることになったと苦笑いします。
「ほかの職場を経験したことで、ニッショウのCADは責任が伴う分、やりがいも大きいと痛感しました。それが仕事の面白さだと改めて気づかされたんです」
CADのスタッフは建築図面を読み込み、必要な木材を立体的に描いていきます。
そう語る今田さんに「淳の目には〝本気の決意〟が浮かんでいるのがパッと見て分かりましたから、周りのスタッフも〝出戻り〟をあたたかく迎え入れたんだと思います」と久保さんが言葉を添えます。
今、お二人は一般住宅もさることながら、老人ホームやデンタルクリニック、コミュニティセンターなど、規模の大きな建築物のCADオペレーションも担当しているのだとか。自分がコンピューターで描いた図面から柱材や梁が生まれていき、現場の大工さんに役立つことはもちろん、「完成した建物を見た時がやっぱり心を打つ」と声をそろえました。
CADスタッフと工場スタッフは、密にコミュニケーションをとっています。
工場には若手が増え、
活気でメラメラ!
ニッショウ期待の若手とはいえ、二人の社歴は10年以上。長く仕事を続けられた理由は、人間関係の良さに加えて上司が部下を守ってくれる社風にあると話します。
「社長が考える人の育て方は早めに失敗して、その経験を成長に結びつけるというスタイル。例えミスをしても、〝部下の失敗は上司の責任〟と先輩たちがかばってくれるから安心です。もちろん、何度も同じ失敗を繰り返すと叱られますが(笑)」と今田さん。久保さんは深くうなずきながら、自らの経験を話してくれました。
「数年前、大工さんとのやり取りがうまくいかず、木材をほとんど作り直すような状況になってしまい…。僕が困っていると、社長が〝一緒に行ってあげるから〟とわざわざ建築現場まで来てくれてフォローしてくれました。懐がとっても深くて、僕ら若手にとっては〝社会の父〟みたいな頼れる存在です」
子どもを育てるような愛のある接し方が根づいているおかげでしょうか、最近、会社には若いスタッフが続々と増えているそう。
若手が生き生き活躍中〜!
「僕が淳を誘ったように、工場の若手スタッフが友人にうちの会社を紹介するというケースが多いんです。木材加工の工場というと怖い職人がいるイメージかもしれませんが、めちゃくちゃ明るくて若い活気に満ちていますよ」と久保さん。自分たちよりさらに下の世代をまとめていきたいと、今後の目標を口にして表情をキリッと引き締めました。
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工場の機械の多くは、自動化が進んでいるのだとか。
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時には手作業も大切です!
社長との距離も近い♪
キレイにカットされた木材
機械で木を加工中
やさしい笑顔のベテランスタッフ
仲良し4人組で記念撮影!
代表取締役社長
松原 章さん
大工さんの現場を第一に考えていれば、
ウルサク言いません。
私たちのモットーは、大工さんが活躍する現場を第一に考えること。いかに手間なく材料を組み上げてもらえるかを心がけながら、木材を加工しています。スタッフにはその意識を共有し、仕事に真面目に取り組んでもらえれば、社内ルールや就業規則に反しない限り、自分の考えに従って行動して欲しいと思っているんです。私自身も若いころに“上司の度量は深いほうがいい”と実感しているので、あまりウルサイことは言わないようにしていますね。
募集中の求人情報
株式会社ニッショウ | |
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住所 | 北海道赤平市字赤平581番地 |
電話 | 0125-32-1236 |
URL | http://www.nissyoprecut.jp/ |
代表者 | 松原 章 |
創業年月日 | 1994年9月 |
資本金 | 4,500万円 |
従業員数 | 25名 |
事業内容 | 木材そのほかの林産物の生産、加工および販売 ほか |
【2019年02月20日更新】