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社会福祉法人 赤平友愛会

職員間の風通しの良さが、
いい介護につながっています。 社会福祉法人 赤平友愛会

お年寄りやそのご家族を
介護の分野でサポート。

赤平市内で唯一の特別養護老人ホーム事業者として、「あかびらエルムハイツ」と「赤平愛真ホーム」を展開する社会福祉法人赤平友愛会。施設内ではデイサービスやショートステイなども行い、お年寄りやそのご家族の暮らしを支えています。
今回ジョブリポ取材陣が訪れたのはあかびらエルムハイツ。天井が高く開放的な空間では入所者様が思い思いの時間を過ごし、ここでの生活を心から楽しんでいるように映ります。おや、そんな中、笑顔を浮かべておしゃべりする若い職員を発見。赤平出身の水嶋郁弥さんと岩渕結里也さんにインタビューのマイクを向けました。

「介護の世界は想像以上に楽しい」と水嶋さん。

まずは入社の経緯から。水嶋さんはお母さんが介護の仕事に携わっていて、小さなころから「一人ひとりの接し方を変えなければならないのヨ」と聞いていたそうです。難しそうには感じなかった?
「むしろ、手応えがありそうだと思いました。実は赤平高校(現在は廃校)を卒業後、一度は滝川で大工の仕事に就きましたが、すぐにドロップアウトしてしまい…。自宅には母一人しかいないことが気がかりでしたし、やはり地元で働きたくて知人から赤平友愛会を紹介してもらいました」
一方、岩渕さんはお祖母さんがエルムハイツに入所していたとか。介護スタッフが一人ひとりにやさしく接する姿を見て、人の役に立てる仕事に興味を抱いたと振り返ります。
「自宅ではお祖父ちゃんのお世話をしているので、この仕事を経験しておくと家族のためにもなると思いました。赤平友愛会の部長とは小さなころから知り合いで、高校2年生のころに声をかけてもらったんです」

入所者様と笑顔でふれ合う岩渕さん。

いつも手を差し伸べてくれる
あたたかな先輩方。

お二人は6年ほど前に入社した同期。当時から先輩方の指導はやさしく丁寧だったと口をそろえます。
「入所者様の顔と名前を覚えるのが最初の仕事。人柄や介助方法の好みなどが記録されたカルテがあることもありがたかったです(水嶋さん)」
その後は、一人ひとりに合った抱き起こし方や食事介助の目線の高さといった実務のスキルを少しずつ学んでいきました。
「2カ月間は日勤だけなのも安心しましたし、夜勤も最初のうちは先輩が付きっきりで教えてくれました(岩渕さん)」
もちろん、初めての介護の仕事に失敗はつきもの。異性への介助を拒否されたり、入所者様との信頼関係が上手く築けなかったり、辛い経験も少なくありませんでした。けれど、水嶋さんは「そんな時に手を差し伸べ、励ましてくれたのが先輩方。人に恵まれることが、こんなに心強いとは思いませんでした」とニッコリ。

  • 事務作業中も和気あいあい。

  • 備品のオムツを運んでいるところ。

皆の意見を取り入れる、
風通しの良さも自慢。

エルムハイツでは、一グループの入所者様18人を7名の介護スタッフでお世話する体制。グループは3つに分かれ、それぞれ「1丁目」「2丁目」「3丁目」と愛らしい呼び名を付けています。
「今後はこのグループを2つに分け、介護スタッフ10名で入所者様をサポートしていきます。もともと希望休や有給休暇は取得しやすく、お互いにスケジュールを融通していましたが、私たちがさらに休みを取りやすくするための転換なんです(岩渕さん)」
介護の世界といえば残業も多く、お休みが少ないイメージ。けれど、赤平友愛会では昔から定時に帰るのが当たり前で、上司も連休を取れるようシフトを組んでくれるそうです。
「なので、休日には趣味のボーリングをガッツリ楽しんでいます(笑)。先輩と深川のボーリング場に行ったり、富良野でリーグ戦を作ったり、かなり息抜きになるんですよね(水嶋さん)」
また、働き方を皆の意見で決められる風通しの良さも自慢。
「例えば、看護師の出勤時間に合わせて入所者様の朝食タイムを遅くしたいと要望すると、上司はすぐさま応えてくれました。私たち介護スタッフとの連携が強化され、より良いサービスを届けられるようになったんです(岩渕さん)」

介護スタッフと看護師も仲良しです。

感謝の気持ちを
受け取れるのが原動力。

お二人は「介護職員実務者研修」を受け、その上位資格の「介護福祉士」は会社が費用を全額負担した上で見事に合格を果たしました。自らのスキルを積極的に高め、仕事に役立てようとする熱意はどこから湧き上がってくるのでしょう?
「お年寄りとお話しするだけでも楽しいですし、『ありがとう』の言葉をいただけると大変さも吹っ飛んでしまいます。月並みですが、感謝の気持ちを常に受け取れるところが原動力です(岩渕さん)」
岩渕さんの言葉に水嶋さんがこう続けて取材を締めくくりました。
「僕らが楽しく働ける理由は、赤平友愛会の『人』にあると思います。エルムハイツには認知症の方も少なくありませんが、スタッフ全員でコミュニケーションを取ってベストの接し方を模索しているんです。このスタンスが入所者様に伝わり、感謝の気持ちにつながっているはず。いい人が集う場に、いい介護がある…僕はそう考えています」

今後の赤平友愛会を担うお二人に期待!

常務理事 施設長
小林 貢さん

処遇改善や福利厚生を含め、
働き方改革に力を入れていく予定です。

私たちは平成元年に特別養護老人ホーム「あかびらエルムハイツ」を立ち上げたところがスタート地点。お年寄りが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる環境づくりを心がけ、おかげ様で昨年には特別養護老人ホーム「赤平愛真ホーム」もオープンしました。
介護業界は人手不足が叫ばれていますが、当法人では20~60代の幅広い世代の人材を、ゆとりを持って確保できています。スタッフが定着してくれる大きな理由は風通しの良い雰囲気。私たちは無記名の「目安箱」を設置して働く人が意見を伝えやすい仕組みを整えている他、5年ほど前から面談によって各部長職が直接要望を聞くようにしています。こうした取り組みから、働き方や休みやすい体制を随時見直し、今では有給も高い消化率をキープできるようになりました。
一方で介護福祉士の資格取得費用を会社が全額負担したり、商品券やグループごとに使い道を決めてもらう「補助金」をプレゼントしたり、福利厚生の充実にも力を入れています。今後も処遇改善や賞与アップを含めて働き方改革を進めていく予定です。

社会福祉法人 赤平友愛会
住所 特別養護老人ホーム あかびらエルムハイツ:北海道赤平市幌岡町47番地
特別養護老人ホーム 赤平愛真ホーム:北海道赤平市豊栄町1丁目7番地1
電話 特別養護老人ホーム あかびらエルムハイツ:0125-32-0500
特別養護老人ホーム 赤平愛真ホーム:0125-32-2884
URL https://www.elm812.com/
代表者 大坂 晃
創業年月日 1989年1月27日
資本金 社会福祉法人のため計上なし
従業員数 111名(2019年4月時点)
事業内容 指定介護老人福祉施設事業、指定短期入所生活介護事業、地域密着型通所介護事業
社会福祉法人 赤平友愛会

【2019年05月23日更新】

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