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社会福祉法人北海道光生舎

障がい者と健常者とが
一緒に笑顔で働ける職場なんです! 社会福祉法人北海道光生舎

障がい者支援の柱は、道内トップレベルの
クリーニング事業。

ホームクリーニング※やホテル等のリネンクリーニングで全道一の規模を誇る「北海道光生舎」。この法人を設立したのは、自身も重い障がいを負っていた髙江常男という人物でした。髙江氏は幼少期に右目を失明し、さらに青年期に事故で両腕を失うという過酷な運命を背負いながらも「自分と同じように障がいを持った人も働ける場所を作ろう!」と、赤平市でクリーニング工場を設立。その後、障がい者や高齢者を受け入れるケアハウス、特別養護老人ホームなど介護事業を手がけ、働く場から生活の場まで、障がいを持つ人が生きる喜びを実感できる環境づくりに生涯を尽くして取り組みました。また北海道光生舎は「障がいを理由にせずに、お客様に求められる企業に!」と、絶えずビジネスの視点を忘れること無く事業を展開。現在の同法人は赤平市を中心に20以上の障がい者支援施設や老人ホームなどを運営し、700名を超す従業員が活躍しています。

※ホームクリーニング・・・一般家庭の衣料品などのクリーニング

ホテルで使われているシーツやタオルの仕分けを行うスタッフの皆さん。

障がいを持つ人が
主戦力として活躍中!

北海道光生舎の事業の中心は、就労支援施設として経営しているクリーニング工場です。
「クリーニングは仕分け、洗浄、乾燥、包装など工程が細分化され、機械化も進んでいるので、障がいのある人でも十分に仕事を担当することができるんです」と笑顔で教えてくれたのが、赤平市にあるリネンサプライ工場で職業指導員として働く野島亮さん。職業指導員とは、障がい者に対し、障がいの程度やその人の性格などを見極めながら、技術の指導や援助を行う専門職です。
旭川市出身で、大学卒業と同時に光生舎に就職した野島さん。
「学んでいたのは経済学部なんですが、教員を志望していたので、在学中に教職課程を取っていたんです。そこで福祉について学ぶ機会があり、この業界に興味を持つようになりました。光生舎を知ったのは就活で訪れた企業説明会です。社会福祉法人でありながら企業として自立していることや経営基盤がしっかりしていることに新鮮な驚きがあり、面白そうな会社だと感じたんです」

機械化が進み、畳み作業も自動で行われると説明してくれた野島さん。

障がい者施設のイメージが変わる
明るい職場です!

職員となって2年目となる野島さんが担当するのは、クリーニング品の仕分け工程。10名ほどのスタッフに対し、作業スケジュールを管理したり、作業に不安があるスタッフのサポートをしながら、野島さん自身も仕分け作業に携わっています。
「札幌を中心に全道各地のホテルからリネン品(タオル、シーツ、枕カバーなど)が届き、それらを洗浄する前に分類するのがこちらの部署です。健常の職員は2名だけで、残りはすべて障がいを持つ方々です」
野島さんによれば、障がいはあるものの、ほとんどの人が長くこの作業に携わっているため、職業指導といっても新しい技術等を教えることは少ないのだそう。ただ、障がいがあるために「気持ちのムラ」が出てしまうことがあり、作業に集中してもらえるように声をかけたり、サポートをするのだと教えてくれました。
「障がい者が働く施設というと、暗いイメージを持つ人もいるかも知れませんが、ここで働いている人は障がいがあっても無くても、みんな明るく笑顔が溢れているんです。ぜひ一度、見に来ていただければイメージが変わるはずですよ!」

障がいを持つスタッフを温かく見守る野島さん。

芦別高校の卒業生も活躍する、
高齢者施設も展開。

障がい者だけでなく高齢者の福祉にも積極的に取り組む北海道光生舎では、赤平市やその周辺で複数の介護施設を運営しています。そうした施設のひとつで、「芦別高校を卒業したばかりのフレッシュなスタッフが活躍している」と紹介されて訪れたのが歌志内市にある特別養護老人ホームしらかば荘。施設の中でひときわハツラツとした笑顔で働いていたのが、介護職員の鈴木ちなつさんです。
「小学生のころ特別支援学級の友達と仲が良くて、よく一緒に遊んでいたんです。障がいがある友だちの笑顔を見るのが好きで、自分には何ができるのかをよく考えていました。それから福祉に関わる仕事に興味を持つようになり、高校在学中に介護福祉士初任者研修を修了。卒業と同時に光生舎の職員になりました」

鈴木さんは2018年4月に光生舎の職員に。

未経験からのステップアップを
マンツーマンで指導!

配属されたしらかば荘で初めて取り組む高齢者の介護。不安や戸惑いはなかったのでしょうか?
「最初はいろいろ心配でしたし、特に身体介助の時にどのぐらいの力加減が良いかがわからず、怪我をさせてしまうんじゃないかと不安になりました。ただ、入社から2カ月は先輩がマンツーマンで指導してくれたので、分からないことがあればすぐにその場で質問ができました。技術的にはまだまだですが、仕事の流れはスムーズに覚えていけたかなと思っています」

利用者とのコミュニケーションを楽しむ鈴木さん。

今後は初任者研修より上位の「実務者研修」や「介護福祉士」の資格を目指すなど、ステップアップしていきたいと語ってくれた鈴木さん。
「最初はなかなか打ち解けられなかった方と会話できるようになったり、名前を覚えてもらって頼りにしてくれるようになったり、少しずつ、やりがいを感じられるようになってきました。大変さや難しさを感じることもありますが、利用者さんから昔話を聞かせてもらうと、面白くてつい聞き入ってしまうことも多いんです(笑)。人と関わる仕事って、やっぱり楽しいなと実感するこのごろなんです」

  • 施設内は明るく、落ち着いて生活できる雰囲気。

  • 利用者の日常生活を支えている介護スタッフの皆さん。

総務部部長
鈴木 光明さん

学びの機会が多く自分の成長を実感できる職場環境です。

北海道光生舎では、高校卒、大学卒ともに、毎年新卒の職員を10名程度採用しています。採用後はまず研修を受けていただき、その後、配属先で先輩や上司に付いて仕事を覚えていただきます。出身学部・学科は問わず、幅広く採用を行っています。
光生舎では職員による自発的な活動が多く、防災対策やヒヤリハット対策などの委員会活動が盛んです。また、外部研修などに参加する機会も充実しているので、自分の成長を実感しながら働き続けられる環境が整っています。

社会福祉法人北海道光生舎
住所 北海道赤平市錦町2丁目6番地
電話 0125-32-3221
URL http://www.koseisha.or.jp/
代表者 髙江 智和理
創業年月日 1956年9月
資本金 54億円
従業員数 760名(2018年12月現在)
事業内容 障害者支援施設、障害福祉サービス事務所、特別養護老人ホーム、軽費老人ホーム、救護施設 、障害者グループホーム ほか
関連会社 株式会社光生舎、株式会社北海道シーアイシー研究所、株式会社光生舎モータース ほか
社会福祉法人北海道光生舎

【2019年02月20日更新】

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